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ライカ DRズミクロン 50mm f2.0 [ライカ]

1957年製のライカ DR(デュアルレンジ)ズミクロン 50mm f2.0レンズです
このレンズは、1956年から生産されています
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距離計連動カメラの苦手とするところは、近接撮影と望遠撮影です
このレンズはアタッチメントのメガネを付けることにより、近接撮影を可能としています
メガネを外すことにより通常の撮影も行え、∞~1mはメガネ無しの通常撮影、0.9m~0.45mまではメガネを付けて使用すます
現代のレンズでは考えられませんね
コンパクトデジカメでも数センチまで寄って撮影が出来ますが、この時代では画期的なことでした
このレンズ、大変巧妙に出来ており、使用してみれば分かるがメガネを付けたままでは通常距離の撮影は出来ないし、メガネを付けないと近距離域のピントリングは回らない
手間のかかった安全装置です
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中古市場ではこの近接アタッチメントのメガネを無くしたものが多く、その分安く売られてはいるが、後になってメガネだけを探すのは相当に大変である
また、メガネケースも必需品であるが、これも探すとなかなかない
このデュアルレンジ・ズミクロンが通常のズミクロンよりも値段以上に優れている点は、光学的にズミクロンよりも焦点距離がより正確なものを使用している点にある
ズミクロン製造工程途中でよりよいものをデュアルレンジ・ズミクロン用に加工したのである
45cmまでよるのだから、より正確な視野率にするためなのだろう
これがメガネを付けた時の近接撮影状態です
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こちらがメガネを外した時の通常撮影状態です
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