SSブログ

ライカ ズマリット 50mm f1.5 [ライカ]

1957年製のライカ ズマリット 50mm f1.5 Lマウント メーター表示のレンズである
このレンズは、Lマウントタイプが1949~1960年の間生産され、Mマウントタイプが1954~1961年の間生産された
P1020450.jpg

このレンズは『クセ玉』としても有名です
開放絞り時にアウトフォーカス部分が非常に大きくボケる感じとなること、また、特に逆光気味の時にはややフレアっぽさも残るために、被写界深度が実際以上に浅く感じられたり、ソフトレンズのような描写と評価されたりもするようです
一方、f5.6程度まで絞ると、画像はキリッとシャープな印象を強くします
P1020452.jpg

レンズ自体も非常に仕上げの良い『芸術品』と言って良い品ですが、アクセサリ類もまた、技術者の誠実さがストレートに染み込んだ逸品です
特徴的なのは、極めて重厚な造りのフード(XOONS)です
厚手の真鍮に黒の縮緬塗装を施した箱型で、ファインダー視野確保の為の切り欠きを施しています
P1020453.jpg

そしてこのフィルターです
41mm径です
もともとこのサイズは入手困難ですが当方が持っているものはフィルターリングに『SUMMARIT』の刻印がなされています
まず、探すのは難しいでしょう
私も偶然、海外オークションで入手しました
P1020451.jpg


このズマリットの鏡胴デザインは多くの日本製レンズに模倣された、大変優れてものである
しかし、ソフトコーティングのためレンズが傷つきやすく、また曇りやすいので購入の際には注意が必要である