SSブログ

英国製SL [足利・佐野]

佐野市葛生に嘉多山公園と言うところがあります
此処で1873年(明治6年)から吉澤石灰工業㈱が石灰の採掘を始めたようです
現在では嘉多山公園として整備され、多くの人の憩いの場になっております
1.jpg

公園内には七輪窯跡と言うものがあります
このくぼ地は、明治時代から大正5年頃まで、石灰石を焼き石灰を製造した七輪窯の跡です
石灰の製造にはいろいろな工法がありますが、七輪窯工法は小高い丘を利用し、高さ5.24m、径2mの直筒式の穴を掘り、内部には赤煉瓦を積み重ね、途中に金網を設け、下部に火入口をつけた窯です。上部に原石、下部に無煙炭を充填し原石の最上部は厚さ10cmの土で覆い、石灰を製造する工法です
佐野市の石灰業が始められたのは江戸時代で、製造された
石灰は江戸城の修復や、日光東照宮の造営に用いられました
最初は「つぼ窯」工法でしたが需要に応じきれず、改良大型化したのが「谷焼窯」工法です
そして天保初年より約70年間、野州石灰の名を残しました。山の斜面に、高さ11m巾4mの石積みを補強、横穴に原石を投入し薪で焼立てる工法です
これを改良したのが「七輪窯」です
2.jpg

そしてSLです
3.jpg

そして機関車
この機関車は大正4年の英国ベーヤピーコック社製造で四輪連結テンダー型機関車と呼ばれ東武佐野線で活躍していたものです
昭和41年11月東武鉄道佐野線の全線電化で引退し東武鉄道の御厚意によりこの公園に寄贈されました
長さ 14.472m 最高速度 98km
巾  2.572m 重  量 35.51t
高さ 3.810m
5.jpg

6.jpg

ちょっと保存状態はよくありません
残念です
7.jpg

8.jpg

9.jpg

公園からの眺めもいいものです
10.jpg

石灰の町です