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ライカ DRズミクロン 50mm f2.0 [ライカ]

1957年製のライカ DR(デュアルレンジ)ズミクロン 50mm f2.0レンズです
このレンズは、1956年から生産されています
P1010609.jpg

距離計連動カメラの苦手とするところは、近接撮影と望遠撮影です
このレンズはアタッチメントのメガネを付けることにより、近接撮影を可能としています
メガネを外すことにより通常の撮影も行え、∞~1mはメガネ無しの通常撮影、0.9m~0.45mまではメガネを付けて使用すます
現代のレンズでは考えられませんね
コンパクトデジカメでも数センチまで寄って撮影が出来ますが、この時代では画期的なことでした
このレンズ、大変巧妙に出来ており、使用してみれば分かるがメガネを付けたままでは通常距離の撮影は出来ないし、メガネを付けないと近距離域のピントリングは回らない
手間のかかった安全装置です
P1010610.jpg

中古市場ではこの近接アタッチメントのメガネを無くしたものが多く、その分安く売られてはいるが、後になってメガネだけを探すのは相当に大変である
また、メガネケースも必需品であるが、これも探すとなかなかない
このデュアルレンジ・ズミクロンが通常のズミクロンよりも値段以上に優れている点は、光学的にズミクロンよりも焦点距離がより正確なものを使用している点にある
ズミクロン製造工程途中でよりよいものをデュアルレンジ・ズミクロン用に加工したのである
45cmまでよるのだから、より正確な視野率にするためなのだろう
これがメガネを付けた時の近接撮影状態です
P1010611.jpg

こちらがメガネを外した時の通常撮影状態です
P1010622.jpg



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コメント 8

takenoko

いかにもライカらしい作りですね。
by takenoko (2012-05-06 05:51) 

楽しく生きよう

おもしろいですね。
こういうアタッチメントがいるんですね。
勉強になりました。
めがねかけているみたいでちょっとおもしろい。
by 楽しく生きよう (2012-05-06 06:13) 

tochi

takenoko さん

こんにちは
今の時代では数ミリまでよれますが、この時代では画期的だったのでしょうね
by tochi (2012-05-06 06:44) 

tochi

楽しく生きよう さん

ライカにはこれ以外にもメガネが付いているレンズがあります
ちょっと用途が違いますが・・・
by tochi (2012-05-06 06:45) 

1192

いったいMマウントの50㍉何本 持ってるんですか?
私は、各マウント(F,L,FD)1本づつしか ありません。

by 1192 (2012-05-06 10:37) 

tochi

1192 さん

何かしれませんが、50mm使わないのに数本あります
中古カメラ買ったら付いてきたりしましたので・・・
by tochi (2012-05-06 11:19) 

Mitch

撮影用のレンズとビューファインダー用のレンズが同一でないので、近くに寄ればよる程視差が大きくなってしまうと思いますが、この補正はしっかりできているんですか?
by Mitch (2012-05-06 16:35) 

tochi

Mitch さん

こんにちは
あまり気にはしたことありませんが、誤差はないです
以前ピントの制度を測定してもらった結果、0.1mm程度の誤差があると言われました
上に記載しているように∞~1mはメガネ無しの通常撮影、0.9m~0.45mはメガネを付けての撮影ですので、レンズの内部のシステムが変わる構造となっています

by tochi (2012-05-06 16:55) 

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