SSブログ

ライカ クセノン 5cm f1.5 [ライカ]

クセノン 5cm f1.5 は1936年(昭和11年)から作られたレンズです
この固体は、No37万台ですので1937年製のレンズです
戦前のレンズです
1.jpg

このレンズは、ツァイスのゾナーf1.5に対抗したいが、当時のライツにはその技術がなかったためシュナイダー社からライセンスを受け製造したものです
アメリカとイギリスへの輸出品にはTaylor-Hobsonの刻印が付けられました
前玉の周囲には「Leitz Xenon f=5cm 1:1.5 no.37xxxx DRPa Taylor-Hobson British Patent 373950 and U.S.Patent 2019985」と刻印が入り、イギリスでクセノンの特許権を所有していたテイラー&ホブソン社の社名と英米でのパテントナンバーが記されています
バリエーションは少なく、前期は3本のギザ帯で後期が4本
写真は後期のものです
またほとんどクロームメッキであるが、極めて少量だけニッケルが存在します
2.jpg

このレンズのフィルターも変わっています
41mmの系ですが、ねじ込み式のフィルターとかぶせ式のフィルターがあります
これはかぶせ式のフィルターです
3.jpg

M3に取り付けた状態です
4.jpg

そしてフィルターを装着
5.jpg

最後にフードを装着
このフードは、ズマリット用です
共通のフードです
6.jpg

このレンズの生産本数は約6000本です
今回入手したレンズは、かなり曇りがありましたが、関東カメラサービスさんで完璧にオーバーホールをしていただき綺麗になりました
なかなか見かけないレンズですね